私が大切にしている「3つの要素」について。
芸術は 【体験✖︎感受性✖︎表現力】
情景描写ピアニストの山地真美です。
今回は、
芸術家は体験×感受性×表現力で決まる‼️
というお話についてブログを書こうと思います。
一見するとピンとこないかもしれませんが、
芸術家と言うのはこの3つの要素からできており、
それぞれの要素を高めていくことで、体現できる作品が掛け算方式で大きくなっていっていけると思っています。
このことの重要性に気付けてから、ピアニストとしての生き方、過ごし方も意識するようになりました。
ピアニストに限らず、芸術関係や音楽関係、あるいはデザイン関係など様々な表現者の方々に通じる内容かと思います。
私の考えをちょっぴり語らせてください。
①体験 について
作曲で新しい作品を生み出したいと思った時。
座って部屋で練習していても、何時間とピアノに向き合っていても、いい曲が生まれないと言うことが多々ありました。
こんなにピアノと向き合っているのに、、、
特に学生時代は、ピアノと向き合っている時間が長ければ長いほど良い作品ができるものだと思っていました。
しかし今考えてみれば、何もない部分から無理矢理アウトプットをしようとしている状態で、インプットに当たる体験が足りない状態でした。
表現したいものが自分の中に満杯になってくれば自然とそこに溢れ出てくるもの。
言い換えるならば、自分自身が表現した想いやメッセージで満たしていけるならば、多くの作品ができるということに気づきました。
今現在、私が様々な美しい情景や歴史ある場所に足を運んで楽曲を生み出していくと言うスタイルにしている事は、体験要素の重要性を自分自身で感じたからです。
新しい体験なしに作品ばかりを生み出し続けることはできないはずです。
②感受性
価値観をすてフラットに物事にふれること。
例えば指導者の方に様々なことを教えてもらう事は大切ですが、それも一つの考えと捉えて、他の見方を自分で探していくことが必須です。
私は上京してから音楽の専門学校に通っていましたが、同じ先生についている生徒がみんな同じ弾き方をしていることに違和感を覚え続けていました。
学校には、感受性に蓋をしているような状態の人たちがたくさんいたわけです。
私もそうなりかけた所で、「やっぱり違う。私の想いや考えで自由に弾きたい。」となってしまいました。
自分の知っている世界が全てだといつの間にが思い込んでしまうのは、本当にもったいないことです。恐ろしいのは、それが無意識だということ。
作曲に関して言えば、たくさんの法則やルールがあり、それにしたがった美しさがありますが、
その枠組みが全てだと思い込んでしまうと新しいものが生まれないと思っています。
もともと芸術は、決まりがなくて自由な世界なんですから。
自分自身を自由にして、フラットに物事を考える。そのことによって自分自身の感受性を広げていく。
そのために例えば私はこのようなことをすることがあります。おススメ方法!
本屋さんに立ち寄り、
●階フロアの何 ●ブロック、
右から●番目、
上から●段目の本を手に取る。
と先に決めて、どんな内容かにかかわらず本を手に取ります。
本来の自分であれば決して手に取らないような本であることがほとんどです。
どうせ買うなら自分が興味あることを知りたいですよね。
でも、そればかりだと自分の知りたい範囲でしか視野を広げることができません。
この方法で本屋さんでちょっぴり冒険して、視野を広げることができます。
映画で言えば、私が東京にいた時にお気に入りの映画館がありました。
飯田橋にある、ギンレイホールといいます。
映画館の選んだおすすめ映画(古い作品やインド映画やフランス映画などマイナーなものを含めて)が上映されており、
これも本来の自分であればみようと思わなかった映画に出会うことができます。
驚くのは、びっくりするくらいアタリの作品ばかり。本当に観てよかったと思える作品ばかり上映されています。
映画館がこだわりをもって選んだ上映作品なんだと思います。
自分自身を冒険させるために、こういった体験を大事にしています。
また、海外に行った際にその国の文化を受け入れるということも大切だと思っています。
食文化をもちろんですが、生活習慣から風習まで、様々なものを受け入れる体制で海外の地にいくことが重要だと思っています。
イタリアのシチリア島で経験した野外演奏は、現在の私の活動にも繋がっています。
上海では蛙にもチャレンジしました。
③表現力
ピアノで言うと表現力はやはり技術や感性によるところが多いかもしれませんが、
今の時代における表現力はただ単に芸術的な表現力を指すだけではありません。
個人の発信力も同じ位重要だと思います。
いくら良い作品を作っていても、発信力がなければいくらでも情報の中に埋もれていってしまいます。
どんどん時代が変わる中で、芸術のあり方も変わってくるのかもしれないですね。
言葉の力や衣装や振る舞い方などすべては表現力に変わっていくと思います。
私がオリジナル衣装で地域の素材を使用しているのはこの想いがあってのことです。
鯉のぼりの素材を使用した衣装や、児島産のデニム記事を使った衣装を発表しています。
この3つの要素のどれが欠けていても成功できないと聞かせ、今後も前を向いて進んでいきたいと思います。
芸術についてのお話でしたが、
皆様の仕事や日々の取り組みの中でも通じる考え方があればうれしく思います。
「芸術に必要なものは??」
私が大切にしている3つの要素でした
山地真美